外国人との「共生の文化」の構築を

代表者ブログ

2年前に「西日本新聞社」様が主催のセミナーを聴講した際に次の本を購入して、読みました。

「新 移民時代」~外国人労働者と共に生きる社会へ~ 西日本新聞社編

*(株)明石書店 2017年11月30日発行

それまで、行政書士として外国人の方の「在留資格」取得申請に関しては勉強していましたが、外国人材、特に「留学生」や「技能実習生」の現状については理解不足の状態でした。

このセミナーの受講と本書を読むことによって、「理想と現実のギャップ」を認識し、今後の「外国人材の活用」を業務とする上での基本的な考え(心構え)を得ることができました。

最も印象的な言葉は、

共生の文化:「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」

言い換えれば

「外国人の犠牲の上に日本社会の繁栄を築くことはしない」

 

外国人留学生の現状

2016年、日本国内の外国人労働者数が初めて「100万人」を突破しました(108万人)。

*2018年には「146万人」

その2割は外国人留学生のアルバイトです。

発展途上国から来た留学生の多くは、アルバイトなしでは学費や生活費が賄えません。

入管難民法に基づく留学生の就労制限(原則週28時間以内)を守れば生活が困窮し、破れば摘発対象になります。

一方で、深夜の食品工場や運送会社の配送センター、コンビニエンスストアや居酒屋など、日本の若者が敬遠する人手不足の職場で、特に不法就労で働く留学生たちが貴重な労働力になっているのが現状です。

本書に「博多駅」の隣の「吉塚駅」のロータリーに夕方になると外国人が多く集まり、順次マイクロバスに乗り込んでいき、「コンビニの弁当作りや宅配便の仕分け」に行くと紹介されていました。

機会があり、夕方、その場で確認することができました。

「日本に行けば楽に稼げる」という業者の甘言に誘われて、多額の借金を抱えて来日し、苦学に耐えきれず、「出稼ぎ留学生」「偽装難民」と化す若者もいます。

政府の留学生30万人計画(現在はほぼ達成)を背景に乱立した日本語学校は、玉石混交で、安い給料で日本語教師を雇い、授業とは名ばかりの状態(外国人留学生は出席はするが聴いていない)になっているところも多くあります。

2~3年ほど前から、日本語学校に対する取り締まり(カリキュラムやその実施状況)が厳しくなり、留学生の受入れ(入学)に関して不許可になるケースが増えていると日本語学校の関係者からお聞きしました。

また、出入国在留管理局(入管)の「留学生のオーバーワーク(週28時間以上働く)の取り締まり」も厳しくなって、留学生の「在留期間延長申請」で学校の在籍期間が残っているにもかかわらず、申請を不許可として、本国に戻すケースが増えています。

このように、「外国人(留学生)の犠牲の上に日本の企業・学校が繁栄している」状況の是正を進める必要があると感じています。

 

今後、少子高齢化社会の中で労働者が減少し、「外国人材の活用」がますます必要になってきます。

この中で、日本に長く滞在し日本語能力も高い「外国人留学生」は期待できる存在です。

留学生を増やすだけではなく、その留学生に日本で働いてもらう仕組み造り・取組みが必要と思っています。

 

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