生活に困っている外国人の支援

外国人関連の新聞記事

新型コロナウィルス感染拡大の影響で、「経営が悪化した企業に勤めていた外国人が職を失うケース」が増えています。また、飲食店や小売店(コンビニ含む)の販売不振や、対面ができないことにより授業が減った英会話教師など、「留学生のアルバイト」も減っています。

今回は、「コロナ」で影響を受けている外国人の支援関係の報道記事を紹介します。

食料支給などの生活支援だけでなく、外国人の子どもへの学習指導、各種手続き支援など、多岐に渡っています。

 

【1】在留外国人に支援の手 

*2020年6月17日:日本経済新聞

 

1 学習支援するボランティア団体「アレッサ高岡(富山県高岡市)」

外国にルーツを持つ子ども達に5月からビデオ会議サービスを利用した学習指導に取り組んでいます。

コロナの影響で休校となった学校は大量の課題を出しましたが、日本語の読み書きが苦手な子どもは自宅学習が滞りがちで、特に両親が日本語を話せない家庭では孤立感を覚えてしまっています。

そのため、毎週2回のオンライン指導で学習面だけでなく心理面もサポートしています。

 

2 全国的なオンライン授業「NPO法人青少年自立援助センター(東京都福生市)」

3月以降全国各地の海外出身や外国籍の子どもら、のべ1,800人以上が参加しています。

学習環境が整っていない家庭には、タブレット端末の貸し出しも行っています。

 

3 外国人の労働相談「NPO法人POSSE(東京都世田谷区)」

3~5月に、解雇や休業補償の不払いなど約340件の労働相談を受付けています。

手続きに不慣れな外国人を支援するため、行政窓口への付き添いや労働組合の紹介を行っています。

 

4 食料品の無料配布「NPO法人ABCジャパン(横浜市)」

寄付で集めた米やパスタなどの食料品を無料配布する取組みを5月から実施しています。

ソーシャルメディアで、ポルトガル語、英語、スペイン語など複数の言語で発信したところ、兵庫県や岐阜県など遠方に住む外国人の申込みもあったとのことです。

 

5 給付金の申請手続きの支援「在日ベトナム人の人材紹介ユアブライト(東京都新宿区)」

ソーシャルメディアで4月末に「給付金の仕組みや申請手続き」について、ベトナム語で解説した動画を公開。

動画はのべ約3万回の視聴、数百件の書き込みもあり、一定の役割を果たしたとのこと。

 

【2】コロナの情報を多言語で発信~東京外大生らサイト開設~

*2020年5月25日:日本経済新聞 

新型コロナウィルスに関する情報を日本に住む外国人に発信しようと東京外国語大学の学生や卒業生らが「COVIC-19多言語支援プロジェクト」を立ち上げています。

主に首都圏の行政発表や報道を13言語に翻訳し、専用のウェブサイトに掲載。

サイトは「やさしい日本語」、ベトナム語、スペイン語などに対応し、学生ら約70人のボランティアが運営や原稿執筆、翻訳を分担しています。

新型コロナは、同じ社会に生きる一員なのに、外国人へ十分な情報が行き渡らないというひずみを改めて浮き彫りにしています。

代表の石井暢さんは「サイトの運営がゴールではない。活動を通じ、非常時にこそ彼らに目を向けられるような社会の在り方を提起したい」と話しています。

 

【3】コロナで困窮外国人を支援~通訳のベトナム人男性~

*2020年7月9日:日本経済新聞

仙台市に住むベトナム人男性「ド・バン・トゥアンさん(39)」は、フリーランスで通訳の仕事をしながら、新型コロナウィルスの影響で困窮する留学生や外国人技能実習生に食料や住む場所を無償提供しています。

2012年の来日当初は日本語がわからずに孤立した経験から、同じ境遇の外国人を助けたいと思い独自支援を始めたとのこと。

自宅の一室を倉庫にし、自費で食料などを確保、住む場所を失った人には、市内に借りたアパートの一室を無償提供するなど、これまでに助けた人は約60人に上っています。

留学生らが自身も対象となる支援制度を知らずにいることは多く、トゥアンさんは、受け入れる学校や企業の相談体制も不十分だと指摘しています。

 

【4】その他自治体の支援

幾つかの自治体や関係機関は外国人向けに情報提供や支援を実施しています。九州関係を紹介します。

 

1 福岡県:留学生の支援 

*2020年5月28日:日本経済新聞

留学生の生活の安定を図るためにアルバイトの斡旋を実施。

 

2 佐賀県国際交流協会:手続き支援

*2020年5月30日:日本経済新聞

一律10万円の現金給付の申請方法について、協会ホームページを通じ、ベトナム語、英語、中国語などでのビデオ解説を実施。

 

 

苦境にある外国人に向けた支援の輪の広がりは、多文化共生社会に向けた問題点が数多くあるとの裏返しでもあります。日本に住んでいる外国人が日本人と同じように生活できる社会をどう作るか?新型コロナの影響で問題が浮かび上がってきています。

最新のニュース&コラム
外国人材の就労状況:専門性×定着性で見る
日中ビジネス往来再開へ・技能実習生及び特定技能の来日も再開
外国人雇用はルールを守って適正に
在留資格「技術・人文知識・国際業務」での会社の区分
国籍について
ビジネスの往来・徐々に拡大 *日韓再開
外国人に対する日本語教育
日本の大学は国際化するか?~求められる多様性の確保~
防災・医療現場でやさしい日本語
日本語の学習:支援アプリ配信~立命館アジア太平洋大学~
カテゴリ
留学生(6)
入管白書から(10)
代表者ブログ(13)
特定技能(10)
問合せ一覧(2)
外国人関連の新聞記事(18)
技能実習(11)
お知らせ(31)
国際結婚ビザ(6)
定住者ビザ(1)
家族滞在ビザ(2)
就労ビザ申請(33)
高度専門職制度(5)
外国人の起業(12)
永住申請(4)
帰化申請(6)
その他(9)