防災・医療現場でやさしい日本語

外国人関連の新聞記事

【追加記事】2020年9月26日:日本経済新聞・夕刊より

文化庁が実施した「国語に関する世論調査」では、「やさしい日本語」を使う取組みについて「知っている」と答えた人は「29.6%」にとどまっているとのこと。

<外国人への情報伝達に必要な取組み>*複数回答

・様々な国の言葉で情報提供する:58.1%

・やさしい日本語でわかりやすく伝える:46.3%

・外国人が日本語能力を身につけるための学習環境の整備:28.6%

・外国人が自主的に日本語を学ぶ必要がある:22.6%

 

 

日本で生活する外国人が増える中で、生命に危険を及ぼす可能性がある「災害時」や「医療現場」で外国人へ正しい情報を伝達することが必要になっています。

この中で「やさしい日本語」が注目されています。簡単な日本語なら理解できる外国人は多くいることに着目しています。

外国人を雇用している企業の方、外国人と接する自治体の職員の方など、外国人の日本語教育の必要性に関して実感されていると思います。今回「やさしい日本語」について紹介しますが、誕生から25年経っていますが、まだ存在すら認識されていない方も多いのが現状です。

 

やさしい日本語とは?

1995年1月の阪神淡路大震災で、日本語も英語も十分に理解できず、必要な情報を得られない外国人が多かったことを教訓に生まれました。

弘前大学の佐藤和之名誉教授(社会言語学)とゼミ生らが研究し、用語や表現をインターネット上で公開しました。

文章を短く」「難しい単語を使わない」などの基本ルールがあります。

自己流で使うと相手に誤解を与える恐れもあり、研修などで学んでから使うことが推奨されています。

 

防災・医療の現場での例

防災や医療の現場で一般的な日本語よりも平易な「やさしい日本語」を使う動きが広がっているとのことです。*2020年9月12日:日本経済新聞(夕刊)

安全や健康に関わる大切な情報を外国人などに確実に伝えるのが狙いです。

先に甚大な被害が予測された「台風10号」が接近した際も福岡県や長崎県佐世保市などが、メールやホームページで「やさしい日本語」を使って情報提供を行っています。

「海(うみ)の水(みず)が増(ふ)えることに十分(じゅうぶん)に気(き)をつけてください」

「風(かぜ)が強(つよ)くなります」

漢字にルビを振り、できるだけ簡単な単語、かみ砕いた表現を使っています。

4月下旬に、順天堂大学はホームページで、医療従事者向けにやさしい日本語を解説する動画を公開しています。検査の場面で、「体温を測定していただけますか?」と丁寧な表現を使うのではなく「熱を測ります、。調べます。」などと簡潔に話す例を示しています。

「福岡県の防災」と「順天堂大学の医療」の「やさしい日本語」の例を示します。

本来は多言語できめ細かく伝えるべきですが、技能実習生、留学生など、多くの国の方が働き、生活しているので、多言語に対応することはコストや人的資源(通訳)の面で不可能です。

このため、「やさしい日本語」の普及が重要になってきています。

先入観で言葉が通じないと思わずに、簡単な言葉で話しかけ、根気よく話せば日本語でも通じる可能性があります。

 

 

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