昨年12月に「出入国在留管理庁」から「2020年版出入国管理(白書)」が発行されています。
2020年は「新型コロナウィルスの感染拡大」で、外国との往来が制限され、それにより「在留外国人」に大きな変化が生じたと思われます。
この点について、今回の白書に書かれているかと興味深く見てみましたが、「新型コロナウィルス」のことは全く記載されていませんでした。
「2019年度の動きを中心にまとめています」と記載されていますが、2020年12月の発行なので、せめて「出入国在留管理庁長官」の「はじめに」には触れて頂きかったです。
主な記事に関して数回に分けて紹介します。
● 在留外国人数(中長期在留者数+特別永住者数):2,933,137人(2019年末)
*総人口に占める割合:2.32%(2018年末と比べ0.16ポイント増加)
ますます、日本で中長期に在留する外国人が増えています。
ただし、2020年に発生した「新型コロナウィルス感染拡大」の影響で、2020年は
減少していると思われます。
在留外国人数の推移と日本の総人口に占める割合の推移
<各年の就労に関する新規の在留外国人の推移>
特に高度人材の「技術・人文知識・国際業務」の在留資格の伸びが大きいです。
*前年の約1.28倍(全体では約1.15倍)
これは、企業の人手不足の深刻度が高まったことと留学生の増加が背景にあります。
「技術・人文知識・国際業務」の在留資格による新規入国者数の国別では
1. ベトナム:12,245人 (27.9%)
2. 中国 : 9,532人 (21.7%)
3. 韓国 : 4,161人 ( 9.5%)
4. インド : 3,073人 ( 7.0%)
近年は、ベトナムが中国を抜いてトップになっています。
★ 当社への申請の相談も、ベトナム人の技術者の採用が多くなっています。
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