2021年01月19日
入管白書から
昨年12月に「出入国在留管理庁」から「2020年版出入国管理(白書)」が発行されています。
主な記事について数回に分けて紹介します。*今回は2回目
今回は「就労に関する在留外国人」の状況について幾つか紹介します。
最初に、就労に関する在留資格別の在留外国人数を示します。
「専門的・技術的分野」である「高度専門職」「技術・人文知識・国際業務」の増加が大きいです。
少子高齢化により、技術者や専門的な能力を持つ人材が日本人では足りずに「外国人材」に依存しなければならない状況が見られます。
また、「技能実習」「留学」に関しても伸びが大きいです。これらは別途紹介します。
上記の表をグラフ化したものを示します。
2020年は、「新型コロナウィルスの感染拡大」により、「専門的知識・技能」を有する外国人の採用は減少したと予測されますが、長期的には日本の若年層人口の減少により、継続的に外国人の採用は増えます。
ただし、高度人材が必要な国は、日本国だけではなく、今後、国際的な獲得競争が生じると予測されます。
外国人材が必要なときに、「誰も来てくれない国、日本」にならないように、各種の整備が必要になってきています。
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