外国人留学生の活用(3:最終)~入社後の実施内容~

留学生

現在、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、外国からの受入が停滞・停止している状況ですが、人手不足あるいは海外展開で外国人が必要になっている企業もあり、弊社にも幾つかの相談や人材紹介依頼、出入国在留管理局(入管)への手続きの依頼が入っています。

これまでも幾つかの記事で紹介していますが、外国人材の中でも「外国人留学生」は、長年日本で生活しているため、日本の風土・環境に慣れ、日本語能力も高いということで、有望な人材と考えています。

今回、外国人留学生の採用・活用に関するポイントを、2020年2月に経済産業省がまとめた「ハンドブック」も参考にしながら次の3つのステージに分けて紹介します。

 (1)採用前の準備内容

 (2)採用選考~入社までの実施内容

 (3)入社後の実施内容

今回は、(3)入社後の実施内容、に関して紹介します。

 

入社後の実施内容

8 配属先の納得感 No.は前回からの通し

本人のキャリア展望を把握した上で、キャリアの道筋を含め、配属先について丁寧に説明しましょう。配属先に納得感を持って従事することで、モチベーション向上につながります。

● 本人の希望や適性を踏まえた配属

希望や適正に合わせた配属をすることにより、仕事に対するモチベーションの向上や、社内での活躍が期待できます。

● 配属の意図・意義等に対する丁寧な説明

本人の希望と異なる配属であっても、それが今後のキャリアと関連するものであることを認識することにより、納得感を持って仕事に取り組むことができます。

 

9 交流機会

日頃から、周囲が意識的に声を掛ける環境をつくり、様々な人と交流する機会を設けましょう。社内や地域社会で様々な交流機会があることで、安心感やその後の活躍につながります。

● 社内における声掛けの実施や交流機会の創出、メンター制度の整備

日々の声掛けや交流機会が、社内環境に馴染むきっかけになります。また、先輩社員などがメンターとしてサポートする体制を整えることで、気軽に相談でき、職場での不安が軽減されるだけでなく、適切なアドバイスをもらう機会となり、仕事が進めやすくなります。

● 社外の相談窓口等の活用や地域イベント等への参加

社外の相談窓口を上手く活用することで、社内で発生した課題解決や、外国人社員が抱える不安解消につながることもあります。また、地域イベントなどへの参加を通じ、地域コミュニティの一員となることで、安心感が生まれ、定着やその後の活躍につながります。

 

10 キャリア形成支援

キャリア展望に応じた仕事や学びの機会を提供しましょう。

従来のやり方にとらわれず、キャリア形成に必要な支援を行うことで、活躍につながります。

● スキルアップにつながる仕事の機会の提供

キャリア展望を踏まえた、仕事の機会を提供することで、モチベーションの向上やスキルアップにつながります。

● 将来のキャリア展望を踏まえた学びの支援

将来の業務に必要なスキルを予め学ぶ機会を提供することで、想定しているキャリア展望の実現につながります。

 

11 客観的な評価

客観的に評価や処遇を行い、十分に説明しましょう。評価について丁寧にフィードバックをすることで、納得感が得られ、更なる成長につながります。

● 客観的な評価やそれに基づく処遇の決定

共通の客観的な評価に基づいて処遇が決まることで、納得感が得られるとともに、次の目標達成に必要なポイントが分かり、成長にもつながります。

● 評価や処遇についての丁寧なフィードバック

評価や処遇について丁寧に説明を行い、外国人社員の話も聞くことで、評価や今後の目標について理解が得られるとともに、モチベーションの維持にもつながります。

 

12 社内制度見直し

母国の文化や宗教などを考慮し、柔軟に対応できるように必要に応じて社内制度を見直しましょう。

外国人社員の活躍や定着だけでなく、日本人社員の働きやすさにもつながります。

● 長期休暇の取得推進や、関連する制度の見直し

母国の文化や・宗教において必要な時期に休暇が取得できることで、本人のモチベーション向上や家族の理解につながり、優秀な外国人社員の活躍や定着が期待できます。

● 宗教上の配慮や、冠婚葬祭など各国特有の文化への理解・対応

礼拝のスペース確保や食物制限など宗教上必要な配慮や、国により一定の期間がかかる冠婚葬祭などの文化について、理解を示し、必要な対応を行うことにより、外国人社員が働き続けることが可能となります。

 

 

外国人材の活用が成功するか失敗するかは、受入れるまでの準備入社後の業務遂行や日常生活のフォロー(支援)が重要になります。特に、「在籍の日本人社員」の意識が重要になります。日本の多くの企業は外国人を受入れたことがなく、突然、外国人が自分の部署に配属されると戸惑いを感じます。場合によっては、日本人が辞めてしまう場合もあります。

まずは、同じ人間として、相手を理解する雰囲気を社内で築くことが必要です。外国人の指導を特定の担当者に任せることなく、全社で受入れる社内風土の醸成が求められます。

弊社では、多くの企業の外国人材の採用や入管への手続きに携わってきましたので、外国人を雇う上で不安を持つ企業の方はご気軽にご相談下さい。

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