昨年12月に「出入国在留管理庁」から「2021年版出入国管理(白書)」が発行されています。
前回の白書では、全く新型コロナウィルスの件は記載されていませんでしたが、今回の白書では、コロナの影響が現れています。
主な記事に関して数回に分けて紹介します。
● 在留外国人数(中長期在留者数+特別永住者数):2,887,116人(2020年末)
*総人口に占める割合:2.30%(2019年末と比べ0.16ポイント減少)
2020年に発生した「新型コロナウィルス感染拡大」の影響による入国制限などで、約10年ぶりに減少しています。
在留外国人数の推移と日本の総人口に占める割合の推移
<各年の就労に関する新規の在留外国人の推移>
専門的・技術分野での就労を目的とする新規に入国する外国人は、コロナ禍の入国制限により、大幅に減少しました。出入国在留管理局から在留資格の認定を受けても入国できない状態の方も多くいます。2021年11月に一度入国制限が緩和されましたが、その後のオミクロン株の世界的な感染拡大により、入国ができない状態になっています。
この中で、現場作業の人手不足を解消する目的で2019年4月から運用されている「特定技能」だけが前年よりも増加しています。
「技術・人文知識・国際業務」の在留資格による新規入国者数の国別では
1. ベトナム:6,484人(32.9%) *前年:12,245人
2. 中国 :2,702人(13.7%) *前年: 9,532人
3. 韓国 :1,533人( 7.8%) *前年: 4,161人
4. インド :1,018人( 5.2%) *前年: 3,073人
近年は、ベトナムが中国を抜いてトップになっています。
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